2021年1月31日付けの朝日新聞 朝刊で、「ハートブックカタログ2021」に絵本レビューを書かせていただきました。
絵本ナビと好書好日(朝日新聞)のコラボ企画で、「大切な人に絵本を贈ろう」という記事です。 全体的に出版社からの推薦本ですが、いい本が揃っています。絵本ナビの磯崎さんや木村さんのレビューしていた『ママはかいぞく』『ゆめぎんこう』『なまえのないねこ』も好きな本です。
私が紹介した小中高向けの児童書で、これは!と思ったのが『なぜ僕らは働くのか』(学研)。池上彰さんが監修で、これがよくできている本なんですよ。「中学受験をしたのに馴染めなくて不登校になり、転校した男の子」を主人公にした漫画が、ところどころでストーリーを展開。解説や挿絵も読みやすくて絶妙。表紙もすごく印象的(さりげなく立体加工+キラキラ)。社会問題も意識しながら、あなたは可能性に満ちているんだから、幸せについて考えていこうと心を促す本です。分厚い本なので、子どもに全部読ませようと思うのでなく、節目節目で手にとれる本であってほしいです。もう短い記事では良さを書ききれない!(笑)
ご縁があって、こういう本のレビューを書かせていただけるのは、ありがたいこと。
絵本は、人によって感じることが違うので、ぱっと見て良さがわからないこともあると思うんです。でも、別のときに読んだらぐっと心に刺さることがあります。
だから、いろんな人の気持ちを想像してレビューを書いています。保育士だったので、あの子だったらここに食いつくだろうなとか、卒園のときにこういう本があったら泣いちゃうかもしれないとか、子育て中に不安だった気持ちを思い出してみたり、読み聞かせで思いがけないことで笑う子どもたちの顔を思い出してみたり。
必要な人のところへ、必要な本が届くお手伝いができたらと思っています。
0コメント