【執筆】生死について考える絵本を紹介<小学館・HugKum>

お盆に寄せて、絵本専門士としてはじめて「子どもから大人まで生死を考える絵本」を選書・紹介しました。 

父が亡くなってもうすぐ1年。大切な人が亡くなること、残された人が前を向いていくことについて、いろいろと考えた時期がありました。夜に一人になったとき、励ましてもらった絵本もあります。いままでなんとも思わなかった絵本でも、あるときグッとくる瞬間があるのですよね。ああ、この子は私だ、と投影できるとき、その物語はかけがえのないものに変わったりします。

小説でも映画でもいいのですが、落ち込んだときに長いものを取り込む気力はまだないものだから、絵本がちょっとした思考のきっかけになってくれることがあるといいなと思っています。 

 
一緒に選書してくれた絵本専門士同期の遠藤郁美さんは、グリーフケアについて関心がある方で、とても素敵な選書をしてくれました。大切な人が亡くなる話が多いですが、自死について谷川俊太郎さんが描いた『ぼく』や、ほぼ日で発行している『生きているのはなぜだろう。』という絵本もあります。本当はペットの死や、病気の女の子を扱ったものなどいろいろ出たのですが、全部は紹介しきれなくて残念! 


 今回の絵本は、大人にも読んであげたいものが多くあります。いろんな生死を体験してきたからこそ、号泣してしまうような絵本もたくさんあります。ぜひ手に取ってみていただけたら嬉しいです。

小学館HugKum 絵本専門士セレクト 子どもから大人まで生死を考える絵本8選https://hugkum.sho.jp/392535 

Junko Kusaka WORKS 編集と音楽と絵本の仕事

子どもたちを笑顔にしてあげられることはなんだろう。 長く出版業に勤め、音楽教室講師や保育士を経験してきた私ができることは、子どもやママたちが知りたいことをわかりやすくまとめて、世に出すことでした。大好きな絵本を通して、音楽を通して、WEB、雑誌や書籍を通して、家族が元気になれるように力添えできればと思っています。

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